利用規約、使用許諾に基づくアセットのライセンス種別について
Unity AssetStoreで無償配布・有償販売されている各アセットの利用規約、使用許諾に基づいたライセンス種別をご案内します。
ライセンス種別図解
各ライセンスについては以下の通りです。
共通統一規約
原則として Unity AssetStoreで無償配布、有償販売されているアセットの利用規約は全てのアセットで同じ利用規約、使用許諾です。
ただし、以下のアセットは共通で統一された規約“以外”のライセンスが優先されます。
MITライセンス、BSD 3-Clause、Apacheライセンスを含むアセット
MITライセンス、BSD 3-Clause、Apacheライセンスの下に配布されているファイル類を同梱しているアセットが存在します。
対象のアセットの場合には原則としてアセットストア上のアセット説明文章の文末にその内容が明記されています。
また、アセットをインポートした後に展開されるフォルダの直下かLicenseフォルダにどのファイルがどのようなライセンスであるかを明記しています。そのライセンス内容に沿ってご利用ください。
なお、MITライセンス、BSD 3-Clause、Apacheライセンスは商用利用を制限していません。
Unity製の一部のアセットに独自の利用規約、使用許諾があります
対象のアセットの場合には原則としてアセットストア上のアセット説明文章の文末にその内容が明記されています。
2020年4月30日時点で弊社が配布する下記3アセットのみ、独自の利用規約、使用許諾があります。
“Unity-Chan!” Model
Unity-Chan License (UCL)の下に配布されています。
Lost Crypt 2D サンプルプロジェクト
Unity Companion Licenseの下に配布されているファイルを含みます。
詳細についてはパッケージ内の ThirdPartyNotices.txt をご参照ください。
Book Of The Dead: Environment
プロジェクトに含まれる、カスタマイズ済みのポストプロセッシング、レンダーパイプラインのコア、および HD レンダーパイプラインは Unity Companion License の対象です。コードの各コンポーネントのライセンス情報の詳細についてはパッケージ内の ThirdPartyNotices.txt をご参照ください。
これらのアセット以外は全て共通の利用規約、使用許諾です
これらのアセット以外で、アセットのパブリッシャー(アセットの出品者)が独自の利用規約や使用許諾を付けている場合、そのアセットは本来は出品審査を通過できないアセットです。
自動的にアセットストアの利用規約が優先されたりパブリッシャーの独自利用規約が無効化されることはありません。当該アセットが適正な状態になるまでの間、一時的にアセットストアから削除するなどの措置を取るなどして、パブリッシャーに対して是正を手配しますので、こちらのお問い合わせフォームでお問い合わせの概要を「Asset Storeに関するお問い合わせ」に切り替えてご連絡ください。
ライセンス種別は2種類(3通り)です
アセットを利用できるユーザーの範囲について規定しているライセンス種別は以下の2種類3通りです。
- シートライセンス
- サイトライセンス
- Single Entity(単一の法人または個人向け)
- Multi Entity(複数の法人向け)
それぞれについては以下の通りです。
シートライセンス
当該アセットをご利用になる Unityのライセンスシート数と同数のライセンスをご購入いただく必要があるライセンス形態です。(Unityのライセンス 1シートにつき「1人」のユーザーが同時に「2台」までのコンピューターに Unityをインストールして使用することができます。このUnityのライセンスシートに紐付いてお使いいただくアセットですのでシートライセンスのアセットと呼んでいます。)
エディタ拡張、スクリプト、サービス、という各分類に該当する全てのアセットが「Extension Asset(拡張アセット)」としてシートライセンスに区分されています。
エディタ拡張
ユーザーがカスタムインスペクターとエディターウィンドウでエディターを拡張できるようにするパッケージであり、カスタムプロパティドロワーを使用してインスペクターでのプロパティの表示方法を定義できるようにするアセットです。
スクリプト
スクリプトの開発を支援する統合ツールです。例えばビジュアルスクリプティングツールはこのカテゴリに分類されます。
サービス
Unityエンジンとは別のサービスとして提供されるものです。例えば収益化サービスなどがあります。
シートライセンスのアセットの場合は、アセットストア上のライセンスのセクションで「シート」または「Extension Asset: One license required for each individual user」と表示されます。
なお、2020年2月3日18:00以前にご購入いただいたスクリプトとサービスの分類に当たるアセットは、従来通りサイトライセンスでご利用になれます。
このケースに該当するアセットの中には、現段階では各アセットのページでシートの追加購入が出来る仕組みが表示されてしまうアセットがありますが、シートの追加購入は不要です。
サイトライセンス
サイトライセンスとは、個人または同一の居宅に居住する家族もしくは、物理的な拠点と法人を単位として無制限数のコンピューターにアセットをインストールして利用できるライセンス形態です。
法人でご利用の場合には「物理的な拠点と法人を単位」としているため、企業規模に応じた公平性を持たせつつ、ライセンス管理の利便性を確保することを目的として以下の2通りのライセンスからお選びの上でご購入いただくライセンスです。
- 単一企業向けの Single Entity(個人または同一の居宅に居住する家族も含みます)
- 複数企業向けの Multi Entity
サイトライセンス: Single Entity
アセットを購入する個人または同一の居宅に居住する家族、または単一企業(同一拠点内の同一法人)の従業員の方が利用できます。
購入者が個人の場合、お一つご購入いただければ当該アセットを同一居宅に居住するご家族全員で教養利用できます。
購入者が企業の場合、お一つご購入いただければ当該アセットを同一拠点内の同一法人の従業員の方全員で共用利用できます。
サイトライセンス: Multi Entity
法人または事業体がご利用いただくライセンスです。
購入された法人または事業体の従業員の方、もしくは親会社、子会社、兄弟会社などからなる企業グループの従業員の方が共用利用できます。法人または事業体と単一のプロジェクト単位で業務委託契約を結んで働く個人や企業の従業員の方も、契約対象のプロジェクトのために限定してアセットを共用利用できます。
なお、以下のケースは対象範囲には含まれませんのでご注意ください。
- 企業グループにはジョイントベンチャー相手または協力企業もしくは取引先などは含まれません
- 購入された法人または事業体とは別に、ジョイントベンチャー相手または協力企業もしくは取引先などの方も個別に「単一企業向けライセンス」(Single Entity)または「複数企業向けライセンス」(Multi Entity)をご購入ください
- 事業体には共同事業体やジョイントベンチャーは含まれません
- 購入された法人または事業体とは別に、共同事業体やジョイントベンチャーの方も個別に「単一企業向けライセンス」(Single Entity)または「複数企業向けライセンス」(Multi Entity)をご購入ください
- 法人または事業体と単一のプロジェクトに制限せずに業務委託契約を結んで働く主体の方
- 購入された法人または事業体とは別途個別に「単一企業向けライセンス」(Single Entity)をご購入ください
また、プロジェクト単位で業務委託契約を結んで働く主体の方が保有する「複数企業向けライセンス」のアセットを、業務委託契約相手である発注者と共用利用することはできません。この場合、発注者側の企業グループはご利用の範囲に合わせて当該アセットの「単一企業向けライセンス」または「複数企業向けライセンス」を購入する必要があります。
お問い合わせ先
ご不明な点は下記お問い合わせフォームで、お問い合わせの概要を「Asset Storeに関するお問い合わせ」に切り替えてご連絡ください。
https://unity3d.com/jp/sales/contact-us
改訂履歴
改訂: 2020年5月18日 11:25 : サイトライセンスの Single Entityの対象として「個人または同一の居宅に在住する家族」が含まれていることを明示しました。
初版発行: 2020年05月01日 11:29
この記事を書いた人
Unity Technologies Japan アセットストアチーム公式アカウント
Unity Technologies Japanでアセットストアとアセットの普及・啓蒙活動を行なっているアセットストアチーム公式アカウントです。